2月19日ローンボールズ体験して来ました >
 この日は、そう寒くは無いのですが 朝から冷たい雨が降り続き
最近ではあまり傘を使う事もなかったので、外出が少しおっくうに思いながら
ガイドヘルパーさんとの待ち合わせの場所まで急ぎました。
 待ち合わせの駅近くで、女性の方が「なにか お手伝いしましょうか?」と声を
掛けていただき、先ほどまでの重たい気分も吹き飛び 目が覚めた思いと共に、いつも私の
気が付かない所で、私達の事を見守っていただいているんだと改めて確認が出来、心から
笑顔で「ありがとうございます」と言うことが出来ました。

 さて会場に着き、ローンボールズ会長と出会い体育館迄案内していただき 時間が
来るまで入り口で待っていると 中からピン球とラケットの音、中学生の頃の卓球部
での練習風景を思い出し、懐かしさと同時に 今プレイしているのは 恐らくすべての
方が 何か障害を持っておられる方ばかりなんだと ラリーの激しい音と、伝わる
熱気がさらに私を感慨深いものにしたのは、言うまでもありませんでした。 

 時間が来たので体育館の中に入ると ローンボールズの会場のセッティングを始めら
れていたのですが もともとは野外で整備された芝生の上でするスポーツなので
人口芝生を設定されているところでした。
緑の人工芝、かなりの重量感・タイ区間にひいてある

この芝生のロールがとても重く 長さも30メートル、幅は3メートルほど有り、
セッティングも大変だし、他の体育館に移動するのも 費用も人でも必要なようで、
その点が悩むところだそうです。
ただ 兵庫県には、明石の運動公園や神戸しあわせの村の二か所に 公認コートが有り
日本でも公認コートがほとんどなく きわめて珍しい環境だそうです。

 さて いよいよ体験です、その前にローンボールズについて少し。
どんなスポーツかと言うと、一番分かりやすいのが「もぐもぐタイム」で有名になった
カーリングを想像していただけたら なんとなく頭に描くことが出来ると思います
。 そもそも、野外でするスポーツでしたが 気温が下がり氷りが張って冬場は出来なくなり
ではその時期に出来るようにと変化したのが カーリングの起源だそうです。
ですので試合の流れや ルールなどはよく似ている点が多く、ボールは曲がるし
ポイント(得点)の読み方も同じような感じだそうです。
大きく違うのは、ブラシで掃かない点だと思います。
 さていよいよ投球です、ジャックと言う白い球目掛けて転がすのですが ボール自体は
真ん丸ではなく 左右の重さが違い そのため持ち方によって、スピード、強さによって
左右に間借り 曲がる大きさも調節しそれぞれのラインを頭に描きながらジャックに標準
を合わせ 色々作戦を考えながら 投球を始めるのですが、始めの内は投げる事だけで
楽しいのですが、回を重ねるうちに頭が混乱しはじめどのように、どの方向に、
どれぐらいの力加減で投げればいいのか・・、そうなると頭の中はパニックです、
そんな中 目標のジャックにピタリと着いた時の感激は体験したものでないと 
判らないだろうと思います。もし表現するとしたら、100人ぐらいの人に
「見てみて」と言いたくなるぐらい 嬉しかったのです。(カーリングの難しさが、
少し想像できました)ごめんなさい!
白いジャックにピタリと ナカナカ簡単には寄らないね

これが試合になると1体1もしくは4対4でゲームを始めるわけですから、自分の
ボールが 弾き飛ばされたり、ジャックの間に入ってきたり 下半身のそして頭の
体操にもなり
知らぬうちに夢中になり視覚障害者にも出来る大変楽しいスポーツをまた一つ体験する
ことが出来ました。
 そしてこのスポーツも国際大会もあり、しかも視覚障害のカテゴリーではチームも
なく、日本代表になる絶好のチャンスだそうです。
いかがですか、奧深さ満点のローンボールズ今すぐあなたも体験してみては。