2020年10月木曽福島、諏訪湖 うなずき温泉から金沢への5泊6日の一人旅
先日、一人で 気持ちを切り替えるために 思い出の場所 信州から 諏訪、宇
宇奈月 金沢を6日観 一人で旅行に 行ってきました。
そして 障碍者が行く一人旅が 誰かの希望になればと
書いてみましたので 良ければ ご一読ください。
「全盲の私が行く、6日間の一人旅」
以下
その1
気ままな一人旅も いよいよ始まり
6日間 どんな「一期一会」の出会いが待っているのか・・・
不安と 期待と思い出のたびに 出発です。
月曜日の朝地元を出発し JR 各駅での丁寧な補助のおかげで快適に目的地の木曽福島
までたどり着くことができました
当初お客様センターの方が考案していただいた時間とは違い
地元駅員さんが別の連絡時間を提案してくださり 名古屋で1時間ほど時間がある
との提案が
なので名古屋の駅中で きしめんをいただく事にきゅうきょ変更に
天ぷらのきしめんをいただいたところ、天ぷらも目の前で揚げたての大きなエビ天が
2匹入って580円と とってもお値段的にも内容も満足にできる美味しいきしめんをい
ただくことができました
その後中津川駅で 名物 栗きんとんを お土産に買い 無事 木曽福島に到着
木曽福島では馴染みのペンション「ビューおんたけ」
のオーナー様が車で迎えに来てくださり懐かしのペンションに到着です
その後通い慣れた温泉
「やまゆり荘」に到着し ご主人に背中を流していただき温泉をゆっくりと堪能する
ことができました
そして夕食をいただきその日の行程は終了です
思い出のたくさん詰まったこの知、そしてこのペンションに来るとさすがに嫁がいな
くなったことの寂しさは溢れんばかりの寂しさ辛さもありますが逆にその辛さを癒し
てくれるそんな場所でもあるものだと感じました
二日目は朝食を食べフリータイムとなっております
最初の予定では木曽福島から高山に期間限定で1日1往復でている観光路線に乗って紅
葉の街道筋をバス旅する予定でしたがなんと24日からということで計画どおりにはい
かなくフリータイム
そこで木曽馬に乗りに行くことに変更
家族で何度も訪れているので土地勘はばっちり頭にあります
オーナー様に木曽馬牧場まで送って頂きそこから乗馬体験
係員さんの丁寧なアシストで木曽馬に乗ることもでき短い時間でしたが牧場の中を散
策することがで 冷たく澄んだ空気と 紅葉し始めた木々を揺らす風が 秋の気配を
私の耳元に 教えてくれ 素敵な時間を堪能することができました
乗馬後に私が目が見えないこともあり職員さんが声をかけてくださり木曽馬の厩舎や
放牧先を案内してくださりいろいろと付き添って説明をしてくださったことも思いが
けなく嬉しい贈り物となりました
ここからの御嶽山の眺望はよく Twitter 画像またパンフレットなどの写真に使われ
ているほど綺麗な御嶽山が見えることで有名な場所です
きっとかっこいいおんたけさんが見えてるんでしょうね
ちょうど数日前に初関節で御嶽山の山頂から1/3ほどが雪をかぶっているようです
またこの日は晴天で
冬独特の濃い青色の空でも気持ちのいい景色なんだろうなと想像しながら木曽馬牧場
を後に、そこから20分ほど歩いて 本格手打ちの開田そばをいただきに
お店の前では、いつものように「どなたか教えていただけませんか」と声をかけ
親切なご夫婦が 私を店内まで誘導してくださり 感謝で胸がいっぱいに
おかげで お蕎麦もおいしくいただきました。
その後バス停までなんとか歩いて行くとそんなに本数がないバスがちょうど来ていま
した
そしてバスになり村役場まで
その後村役場からビューおんたけのある池の平までバスに乗り継ぎます
すると池の平で誰か迎えに来るのかと運転手さんが聞いてくださったので家多分誰も
来ないと思いますと言うとじゃあペンションの正面玄関までバスをつけてあげるよと
いうことでぺンションの敷地内に入り玄関までバスをつけてくださりそこから玄関ま
で誘導してくださったことは本当のサプライズいやいや素敵なプレゼント
この辺りの人たちの心の優しさが身にしみて感じる場面だったと思います
今朝もおそらく御嶽山は悠々とした姿で山頂に関節市青い空の下私の泊まっているい
つものお部屋から見えているんだろうと思います
天気予報では最低気温マイナス2度と言われていますがそんなことも忘れ 薪ストー
ブの木の燃える「パチパチ」という音を聞きながら ゆったりとした時間を 静けさ
の中、コーヒーとともに
この場所を離れる寂しさを感じながら次の上諏訪の地でのまた新しい出会いに期待を
して
しみじみと この場所ともお別れの時間となりました。
上諏訪には温泉がたくさん出ているようです
公衆浴場を回ることができるかどうかは分かりません
そして嫁と二人で続けていた郵便局のスタンプめぐり
長い間郵便局にも行けなかったので今回一人で行ってこようと思っています
さてどこまで回れるか
私の一人旅はいよいよ3日目と続いていきます
その2
3日目の朝、通い慣れた木曽福島から離れ次の目的地、上諏訪に向かって出発
次の目的地を上諏訪にするには理由があり
今まで何度も通った木曽福島開田高原から そう遠くない所なのに諏訪湖周辺には、
公衆浴場「温泉」が 沢山あるということを知らなかったのです
私たち夫婦は温泉が大好きですそれも公衆浴場と言われる地元の人たちが主に使用す
る
銭湯のような温泉が 大好きなのです
基本的に「源泉かけ流し」が基本で しかも料金もとっても リーズナブルで中には
、
料金箱だけ置いてあり そこに自由にお金を入れれば OK というところも過去に
は
あったほどです
ですので今回 上諏訪で公衆浴場にはしごし入浴することを一番の目的としたのです
そして電車を乗り継ぎ上諏訪の駅に 途中塩尻駅で 駅そばの いい香りに後ろ髪を
ひかれながらも 上諏訪に到着
ここでも案内の係の駅員さんがとっても親切で 色々と話をして下さり 目的地の
ビジネスホテルまで 駅から連れて行っていただきました
その途中 諏訪湖の話になり 諏訪湖というのは、あんまり深くないんですよ との
こと
深いところでも7 M 、もう少し水深が浅くなると「諏訪湖」
ではなく「諏訪沼」になってしまうんだとのこと
それというのも「湖」と「沼」との違いは、水深が5メートルあるかないかというの
が
判断の境目だそうです
そんな話は学校では勉強しなかったよね(笑い)と思いながら なるほど とうなず
き
そして昔は、もっとすごく大きな湖とのこと 年々、湖の大きさが小さくなってきた
ということもお聞きし
昔は家庭から流れる排水でかなり汚れ また精密工場がたくさんできたことにより
公害問題も話題となったようです
今では工場の排水も 生活用水の上下水道も発達したためそのあたりは改善したので
すが湖に溜まる水が年々少なくなったそうです
そんな話を聞きながら あっという間に 駅からビジネスホテル「上諏訪ステーショ
ンホテル」まで一緒に歩いてくださいました
そしてホテルにお昼過ぎに着き フロントマネージャーの方に これからの時間どの
ように過ごすかの相談をしていたところ どうも公衆浴場が現在のコロナウイルスの
件で
県外からの入浴を認めていないようです
なおかつお店もコロナウイルスの影響で休んでいるところが多いということで早く着
いたんだがどこにも行くことができず 少しがっかり(涙)
三日目の目的地を上諏訪にしたのは失敗だったかなと思ったほどです
仕方がなく昼からホテルにある天然温泉でゆっくりと入力
するとそのホテルの敷地内の居酒屋さんが今日は営業しているとの情報が
店主の気分によって いつ開けるか分からないお店だそうです
逆に そんな店は、私は 大好きです
なので営業が始まるとすぐにその店に、 するとやはり期待通りのこだわりのお店で
した長野県の酒蔵を順番に周り 気に入ったお酒酒を買って それを「3種飲み比べ
セット」として販売して下さいました
おかげで それぞれ個性のあるおいしいお酒を 6種類官能出来
元々日本料理をやっていたということで料理の方も抜群! 近くなら毎日行きたいよ
うなお店で大将との話も盛り上がりとっても楽しい時間を過ごすことができました
こういったことも旅の大きな魅力
この日はほろ酔い気分でお会計を 店内にお客様がおられるのに 見えない私を ホ
テルまで 誘導してくださり 本当に感謝です
すると その後 Twitter のフォロワーさんから素晴らしい情報が飛び込んできまし
た
下諏訪にはおいしい 塩まんじゅうが、上諏訪には、「えびす屋」という禁漁が明け
て間もない 「ワカサギの唐揚げ」の美味しいお店があるとの情報
朝ごはんを済ませホテルの料金をお支払いクーポンをいただきその店が歩いていける
ということなのでそのお店まで歩いて行きフォロワーさんがおっしゃっていたワカサ
ギの唐揚げを2種類購入するとクーポン券が使える店だったので という事で杏ジャ
ムも購入し
大満足
ただそこから上諏訪駅に行くまでが大変だ
この辺りは、昔 湖だったこともあり 地盤が柔らかく 歩道が歩きにくくなってい
ました
そんなことなので 恐々歩いて駅まで行こうとするのですが どう歩いていけばよい
のか さっぱり、すると道がわからなく 尋ねてみると 快く対応してくださる方ば
かりで
中には駅の改札まで付いて来てくださる方もおられました
その中には駅前ロータリーの公園を管理しておられる方も声をかけてくださり 私を
案内し 途中で「ちょっと待ってて」と言うと どうやらロータリーの真ん中に育て
てある
「かりん」の実を一つもぎって 私に持っていきと頂いたんです
これがとってもいい香り
カバンの中に入れチャックを開けてその甘い香りと共に駅のホームに入って行きまし
た
その方と別れ際にありがとうございますと何度も頭を下げるとその方は
「一期一会」ですと
私の今回の旅の一番の目標はその一期一会だったのでとっても感動しこれだから一人
旅はやめられないと思ったひとときでした
はじめは、上諏訪を選んだことを 後悔したのですが すてきな出会いと 温泉と
また訪れたいと思いながら そこから次の目的地に向かい 上諏訪、塩尻そして松本
へ
松本では目的があり駅のアナウンスを録音したかったのです
最近駅では電子的な声でのアナウンスが多いのですが この駅のアナウンスの一部は
到着時に
「松本〜」
「松本〜」
と昔 夜行列車でスキーに行き 到着したときとほぼ同じような放送がれるのです
そして、到着した0番線ホームの看板の撮影
そして駅弁の購入 駅そばを食べてくることが松本駅での大きな目標でした
それも駅員さんまた周りの方達の心の温まる親切で見事にクリアでき大満足で長野か
ら
新幹線に乗り 黒部宇奈月温泉駅に着きそこから富山地方鉄道に乗り換え 宇奈月温
泉駅までたどり着きました
ここで 乗り鉄の方にはたまらない場所が
「うばすて」という駅の近くには 最近ではほとんどなくなった「スイッチバック」
が 体験できる場所があります。
私も 乗り鉄なので・・・
さて、最後に 宇奈月温泉駅でのホームで どこに行っていいのかわからず立ちすく
んでいる
私に気づき 遠くから声をかけて下さる方がおられました
その方は最近よく見る大きなリゾートホテル「愉快リゾート」で働いてるという方が
用事を済ませて帰って来られたとこで
その方は、私に手伝ってあげるよと言いなんとなんとその日宿泊するビジネスホテル
の
フロントまで雨の中 私を連れて行って下さいました
疲れておられるのに 誰かもわからない私に 声をかけていただけ すごい人と出会
えることも一人旅の魅力でもあるのですがこの方は本当に親切で丁寧でずっと以前か
ら私と
知り合いだったような感じで 私を誘導してくださいました
第二部の文章は長くなっちゃいましたが本当に皆さんが私を困っている姿を見ていて
孤独にする事もなく 本当に親切に丁寧に声をかけて下さり私を勇気づけてくれます
何度も言います。
私が一人旅をする一番の目的はこれなのです決して景色など見ることの喜びはない私
そんなので旅に出て何が楽しいのかなと言う人もおられます
でも実際一人旅をするということは不安でいっぱいですさすがの私も恐怖心に襲われ
潰れそうになるときもあります
でも必ず誰かが声をかけてくださいます嫌な顔せず私を助けてくださいますそんな経
験が私を前向きにしているのは間違いないことでしょう
だからといって皆さんに簡単に一人旅を進めることはなかなか出来ません
まずは自分の住んでいる近くから少しずつ範囲を広げてみてはいかがでしょうか
本当一人で旅行すると人生観が大きく変わりますよ
さて宇奈月温泉のお風呂も堪能し いよいよ明日はトロッコで黒部峡谷です。
天気予報が悪いのが 少し悩みの種ですが 嫁といったトロッコ、今から胸がワクワ
クしています。
では次の第三部でこの旅も最後となります
その3
6日間の旅もいよいよ 残すところ あと2日
宇奈月温泉で一泊し朝が来た
どうやら今日の天気予報は雨のようだ
それも冷たい雨になるようだ
仕方がないよと自分を言い聞かせて朝食に
いつもそうなんだが 旅に出るたびに 色々な所で私を裏切る
事がある、昨晩もそうだった
駅で声をかけていただき ホテルまでさらにフロントの方に私を引き継ぐまでそばに
ついていてくださったのに
ホテルの方の対応が 少し残念に感じて このホテルを選んだのは、間違いだったの
かと感じていたのです。
なので、朝食も諦めていたのだが・・・
ところが 後悔したことを反省しなければならないことに
そう朝食だけでなく この後の対応にも私を驚かせることが
まずは朝食だが 料理長が厳選し 仕入れた材料で 手間を惜しまず
決して派手ではないが、一つ一つの料理を 丁寧に作ってくださった小鉢が10個以上
いこみ高野などはきちんと 中身も手作りで詰めたものであったり
小芋の煮物は、冷凍の小芋だったが 親芋を別に使い 調理の幅を増やしている
他のものも どれも食材を吟味して 例えば、小松菜など本来の小松菜の美味しさ
シャキシャキした触感を大事に きちんと表現した おしたしに
地元の農家から小松菜を買っているようだ
どうせ朝食もたいしたものでないんだろうと思った自分自身を大きく反省した
そして品数の多さに 食べきれないかと感じたが
あまりにも 感動したので 見事感触(笑い)
料理長の方に とっても美味しかったことを伝え 朝食は全部完食させていただいた
食事を終え 荷物をカバンにつめ これからトロッコに乗りに行こうと
いきこんでいた私に なんと残酷な知らせが・・
そう 外は土砂降り(泣)
ここから 昨晩、後悔していた私を裏切る対応が(恥ずかしいよ)
私が雨降りだと聞いて 困っていると
なんと、マネージャーの方が 忙しい時間にもかかわらず 従業員の方に駅まで送る
ようにとの指示してくださり、その方の 自動車でトロッコ乗り場まで連れて行って
くださり
改札まで 送ってくださったのです。
そして 窓のない解放されている客車を予約をしていた私 窓のある客車の方に変更
できないかと相談してみてはと提案してくださったのです。
本当に 頭が下がります。
そして 昨晩の私の思いを 反省させられました。
心より 「ごめんなさい」と
そんな丁寧な対応をして頂けるとは全く想像だにしていなかっただけに大感激
いつもそうなんだよね
私が思い違いし 期待して どうせダメなんだろうと勝手に決め込んで・・反省
そしてトロッコのチケット販売のとこに行くと 受付の方の方から声をかけていただ
き
前もって私の事を また私の体のことも告げておいたのですが やはりその対応も嬉
しかったし 素直に喜んでいいのだろうと思うことができました。
そして料金を最初話ししていたのよりも高くなったが客車の方に移動させていただい
た
そしてトロッコに乗り いよいよ 出発
昔、嫁と乗った時と 変わっていることがあり
駅の待合室に食堂やうどん屋さんや賑やかだったのが今はなくなっていて
駅は 以前よりきれいになっているようだった。
そしてトロッコに乗ってる間も 以前には無かった アナウンスが入り状況を説明し
てくれるんだが その声が 富山県出身の 室井滋さんであった
以前 嫁と乗った時にはそのアナウンスはなかった
トロッコが動き出すと私は、そのレールときしむ音 雰囲気で 号泣
全く景色が見えないが 嫁の喜んでいた姿が 私の記憶を蘇らせてくれる
そして終点の駅で一度降り 折り返しの電車を待っている間にも係員さんが私に付き
添ってくださり
富山の話で盛り上がった
地元の方しか知らないおいしいお酒なども教えてもらい 話をしながら
以前 私が来たことも告げ 駅の途中の藪の中から 突然 登山客が降りてくる話も
「あるある」と盛り上がり
折り返しの乗車時間まで アッという間に
この時には、すっかり涙も枯れ 思い出すのもつらかった私を 笑顔に・・・
帰りは 気が付いたら 終点でした。
この日の黒部は雨だったので 水量が増えたため ダムが緊急放水をサイレンととも
に開始していたので 見えない私には、臨場感が伝わり 新しい記憶として 書き足
されたのも よかったのかと思い 終点の駅に到着。
すると なんと ペンションの方が 車で迎えに来て下さって待って頂いて
私を うなずき温泉駅まで送ってくださったのです。
昨晩の様子では、そんなことは全く想像できなかったが これまた私を大きく裏切り
またまた涙が止まらない
いつもそう・・・いや、自分がただ素直でないだけなんだと
強く 反省させてくれた 素敵な対応でした
そして富山地方鉄道に乗り新黒部温泉駅にある新幹線の駅ホームまで
そこから次の目的地金沢に
金沢の土地も思い出がいっぱい
金沢に思い出を作るきっかけになったのが 金沢駅コンコース内にある
「おでん炉端屋黒ユリ」
このお店。料理と雰囲気も大変良いんだが お酒番をしている女の人を彼女はとって
も気になり その女性 会いたさに数ヶ月に1回 私の地元から わざわざそこのお
でん屋さんに行くために 金沢で一泊したものです
今まではいつも二人だったが今回は私が一人で
新幹線金沢駅を降り 彼女との常宿 「マンテンホテル金沢」に
そしてこちらにお風呂に入り コンコース内の黒ゆりへ
なんとなく生き方は覚えているんだがやっぱり目が見えないと
本来入るべきところを間違えどうやらサマンサ田端の店に入ってしまったようだ
ところがそこの店の方が黒百合まで連れて行ってあげるということで私をクロユリま
で付き添い連れて行ってくれることになったのです
お客さんでもなくただの道を間違えただけなのにそこまでしてくださったことにまた
また感激
おでん屋さんも以前と比べ物にならないぐらい人気になり順番待ちがかなり多いよう
だ
私の隣におられたおそらく中国から来られた人だろうがその方が私に気遣ってくれ
片言の日本語で
待ってる間も色々な人が私を気遣ってくれ
そして店に入りカウンター席
嫁がお気に入りのお姉さんは早くに帰ったとのこと
残念だったが料理を注文
おでん、牛すじの土手焼きやら ブリのお作りやら どれもこれもやっぱり美味しい
ただ隣で「おいしいね、おいしいね」という言葉は聞こえてこないことがとっても寂
しく
涙酒に
でもこのクロユリに来るまでの間に私に関わってくれた事を想像するとその悲しさも
だんだん薄らいできたの事実です
そして帰り道 朝ご飯を買おうとコンビニに寄ろうとしたのたが どうも道がわから
ない
すると 悩んでいる私にそっと声をかけてくださる方が
おかげで明日の朝食用のパンも買うことができ ホテルに戻ることができました
そして翌日朝を迎えいよいよ最終日
朝から金沢駅に行き最初予定していた時間を変更しようとお願いしたところちょうど
いい時間のものがあったのでそちらに変更
荷物は宅急便で家に送り身軽になり次の最後の目的地敦賀に
敦賀では「ヨーロッパ軒」の「ソースカツ丼」を買うのが目的に
私がまだ幼い頃おじいちゃんおばあちゃんがまだ敦賀の家にいた頃よく家に行くと出
前の「おかもち」が置いてあったヨーロッパ軒
小学生の時から食べ続け早55年ほどは食べ続けてきたであろうソースカツ丼
当時と味は全く変わっていない
しばらくするとまた食べたくなるソースカツ丼
写真に写っているのはパリドンと言ってミンチカツで作ってあるソースカツ丼です
私の好きな食べ方は一緒に着いてあるたくあんをかぶりながらソースカツ丼を口の中
に
いっぱい放り込むのは私の一番の好きな食べ方
そして小さな頃から通い慣れた敦賀の地を最後に琵琶湖の横を通り
兵庫県の我が家に無事到着し 6日間の旅も 無事コンプリート
この度の一つの大きな目的 「一期一会」
本当に何人の人に声をかけていただいたであろう
そして JR 及び 公共交通機関の方々にどれだけ世話になったであろう
それぞれの 町で声をかけていただいた方々、今回は ここに 書ききれないほど
本当に ありがとうございました。
と言う事で 6日間の一人旅 最後まで読んでいただきありがとうございました。
尚、HPには、写真や動画もアップしますので よろしくお願いいたします。
あとがき
先日から朗読ボランティアの方に読んでいただいている本があります。
「ひらがな正信偈(しょうしんげ)」という本です。
かと言って 決して宗教家ではありませんし 皆様に 進めるために体験記を書いて
いるわけではないのです。
この3月に あの世に旅立った嫁の月命日のお坊さんに来ていただいた時に読んで
いただいているお経の内容を知りたくて本を一冊選んでくださりプレゼントして頂き
その本を朗読の方に読んでいただいているのです。
その中で「自力」と「他力」という言葉がよく出てくるのです。
自力もとても大切なことなんだがそれ以上に他力ということを信じることもとっても
大切なんだとの文節がある
最近それがしみじみと自分の実生活で理解できるような気がするのです。
この旅を終えて なんとなく 「なるほど」と思える体験として感じる事があったの
で
3年前突然視覚障碍者になったときは、何とか自分で何とか打開しようとがむしゃら
に
動いたがなかなか結果は出なかった
かえって その事が 私を苦しめ、絶望の渦に落とし込んでいるような気がしていま
した。
しかし頑張り続けているうちにだんだん周りの方から私を助けてくれるようになって
きたのです。
初めの頃はそれを素直に受け止めることはできなかったが最近はそれを大事に受け止
めることも私のできることだと思えるようになってきたのでした。
そうして 旅行に行く前のタイミングで この本を読んでいただき
印象に残っているのが「自力」「他力」の言葉。
今回の六日間の旅行の話の最後に宗教的な話になってしまったんだが
いやいやこれは宗教的ではなく人間としてとても大事なことなんだろうと思う
この6日間の旅行で感じたこと。
自分一人でがむしゃらに頑張ることもとっても大事だと思うし忘れてはいけないこと
だと思う
その結果 周りの方々が私に一生懸命協力してくださるとする姿っていうところもし
っかりと受け止めなければならないのだろうと思う
私の がさついていた心が この6日間の旅でやんわりと丸いものに包まれたような
気がしたのは私の勘違いだろうか
いやこれを勘違いと思うと私に声をかけてくださった方々には失礼になるんだろうと
思う
初めは怖くて怖くて仕方がなかった一人旅
でも終わってみると とってもとっても優しい人達に包まれたような六日間だったと
思います
この6日間の 素敵な出会いと 体験を通じて
自分の出来る事は、精いっぱい頑張ってみる。
そして 期待するべきも無く頑張っていると 周りの人達が声をかけてくださる
そして その思いを 大事に頂く。
自分の頑張りと 他人のやさしさ
本に書いていることとは少し違うのかもしれないが
僕は、「自力」「他力」の言葉を 大事に生きていこうと思います。
最後に もう一度
今回の旅 そして今まで私を見守ってくださった方々に 心から 感謝申し上げます
。
そして これからも「一人でも多くの方が笑顔に」を目指して生きていきますので
どうぞよろしくお願いいたします。
「視覚障碍者が行く 6日間の一人旅」
最後まで読んでいただき ありがとうございます。
2020年11月